レビュー*完全なる首長竜の日
完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作者: 乾緑郎
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/01/13
- メディア: 文庫
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映画化されると知って、図書館で予約しました。
なんでしょう・・・「このミス」大賞だと知っていたのでそのつもりで読み進めていったのですが、ミステリーというよりもSFです。
何度考えてもSFですね。
折り返し地点より前で、ああこういうオチなのだろうなぁと思った・・・その通りではないですけど、まぁ意外性は何もなく終わってしまいました。
よくあるコンセプトですしね!
随所に「あれ?」ってものがちりばめられている
それは伏線というよりはネタバレに近いものだけれど、こちらが精神的に不安になってしまうほどのその構成は、主人公の状況にリンクさせられたようなで不思議なものでした。(ただ、気持ちいい感情移入ではない)
とても情景的な文章を書くので、映像にしやすいというか、映像で見てみたいなという気持ちにはなるのですが・・・しかし映画化の記事で読むと、かなり設定が変わっている(姉主人公の姉弟設定が、彼氏主人公の恋人設定になっていました)ので、私がとても見たいあの情景は映画で見られるのかどうか・・・それがとても心配です。
ビジネス・・・( ´_ゝ`)
大人の事情つらい・・・( ´_ゝ`)
#3 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(森山未來・大根仁版)あらすじ
特に設定が変わっている、物語の前半部分のあらすじを紹介します。
* * * * * * * * *
2011年3月11日を経た現代(近未来)の日本。
原発事故を受けて、その場所には壁が作られ、立ち入り禁止区域に。
いつしかその壁の中には、“外”の世界では生きられない犯罪者や行き場のない者達が集うスラム街のようになった。
ヘドウィグは、その壁の内側で生まれた原発2世。
壁の中で生まれた子は、戸籍がない。
そして“アレ”の影響で五体満足で生まれることは珍しく、早死にをする子が多い。
(“アレ”という表現をしていました)
ヘドウィグは原発作業員の父と、壁の内側で売春婦をしていた母との間に、有り難いことに五体満足で生まれた。
= = = = = = = = =
これは今回の舞台独自の設定です。
本来は、【ベルリンの壁】なので。
この設定変更によって諸々他の設定の曖昧さが露呈してしまっているのではないかという部分があって、受け入れられない原作ファンもいるようなのですが
きっとこの設定にしたのは、大根さんが3.11を経験した現代の私たちに伝えたいメッセージがあったから、ですよね?そこを私は忘れたくないなと。これはこれで意図があったのだと。
この設定変更に伴い、イツァークの設定もだいぶ変わったのですが、それはまた記事にします。
・・・いや、しないかもしれないけど。
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幼いヘドウィグは瓦礫の山で遊んでいるとき、ラジオを・・・徳永風に言えば“壊れかけのradio”を手に入れた。
(ここで、ギターの聖也さんが♪何もきこえないーと歌い始めるが、ヘドウィグに「ここそんなに重要じゃないから!」と諫められる。好き。)
そのラジオから流れて来るものが、壁の外側の音楽(ロック)だということを父親(変態)に教えられる。父親(変態)と一緒に、ラジオから流れてくる壁の外側の音楽を聴いて、ヘドウィグは子どもながらに下半身がゾクゾクするのを感じていた。←
変態(父親)とロック。
それが、ヘドウィグのトラウマとアイデンティティー。
そしてある日、父親のヘドウィグに対する変態行為(察してくださいね)を母親が見つけて怒りが爆発。父親を追い出し、母親とヘドウィグの2人暮らしに・・・
母親はヘドウィグに「愛の起源(Origin of love)」※の物語を語り聞かせ、以後「カタワレ探し」がヘドウィグの生涯の生き甲斐であり希望となった。
= = = = = = = = =
※この愛の起源、というのはプラトンの「饗宴」をモチーフにしたお話で、ここで歌われるのが“The origin of love”という曲です。以下、歌詞をざっくりまとめたもの。
元々、人は2つの頭に4本の手足を持っていた。
男と男、女と女、男と女が背中合わせの3種類。
しかし、知恵を身につけて調子に乗っている人類を恐れた神様が、雷で人を(背中から)分断した。
(その傷跡を縫い合わせるときに、自分から見えるように…自分の罪を忘れないようにお腹で縫い合わせたのが、おヘソ。)
そして、1つの頭と2本の手足(という今の私たちと同じ姿)になった人類は、風で四方に吹き飛ばされる。
―それが、愛の始まり。
つまり、自分と背中合わせで本来一体であったハズのカタワレを探すのが、愛。
一つに戻ろうとするその衝動がSEX。
それが、愛の始まり。
= = = = = = = = =
壁の内側で、ヘドウィグが一番好きだった場所が教会。
そこである日セクシーな声で聖書を読む牧師・ルーサーと出会う。
ヘドウィグと男との出会いの場面は、毎度下ネタが絡むので詳細はやめておきます。
とりあえず、そういう趣味だったルーサーは、そういうことをさせて、ご褒美に“飴ちゃん”をあげるんです。その外の世界の“飴ちゃん”が大層気に入ったヘドウィグは、ルーサーと度々会うようになり、そして愛し合うようになり、壁の外に出る決意をする。
「ママ、ルーサーが結婚して壁の外に連れていってくれるんだ」
「ママのパスポートの写真張り替えて、ママの名前(ヘドウィグ)を使い!でもな、自由を手に入れるためには、何かを代わりに置いて行かなあかん」
「結婚する時には、身体検査をされる」←これルーサー
「そんなのされたら、僕が男だってバレちゃう!」
「やから、そういう手術をしてくれるお医者さん探しておいたで。なっ、ルーサー。まぁ、壁の内側にいてるんやから・・・ヤブ医者やけどな!」
「ママ!?」
= = = = = = = = =
ストーリーは基本的にほぼヘドウィグの1人語りです。
そして時々、ヘドウィグとママやルーサーとの会話で進行されました。
セリフはニュアンスですけど、ママはイツァーク役の後藤まりこちゃんが兼ねていたため、コテコテの関西弁でした(笑)そして、ルーサー役はバンドメンバーのギターの聖也さんが田中邦衛の物真似でしていました。ヘドウィグに「ちょっと・・・分かりにくい物真似しないでくれる!?」って言われてましたけどw
= = = = = = = = =
そして、ヘドウィグがお○ん○んをちょん切られるシーンを再現するシーン
魚肉ソーセージをもにょに見立てて蛍光緑のおパンティーに当てて・・・もにょが6インチから1インチになる、ということを表すために魚肉ソーセージを噛みちぎって客席にぷーーーーー!って吐き出すんですよね。あー楽しそうだったなぁ!!
無事に壁の外側に出たものの、新しい恋人が出来たルーサーに捨てられるヘドウィグ。
それからのヘドウィグはあらゆること(察してください)をしてなんとか生きていた。
その頃、壁の内側ではテロリストが横行していたため、米軍が?だっけな?壁ごと爆破し、被災地は滅びる。ママの生死も不明。ただ、しぶとい人だったからどこかで生きてるんじゃない?と。
壁が崩れたとき、ヘドウィグは27歳。
上述の通り、壁の内側で生まれた子は早死にが多かったので、ヘドウィグ自身もこの年まで生きているとは思わなかったらしい。往年のロックシンガーは27歳で亡くなっている人※が多いから、私も27歳で死んで伝説になろうかと思い、生まれ育った壁の内側に戻るヘドウィグ。
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※27歳で亡くなっているロックシンガー
ジム・モリスン、カート・コバーン、エイミー・ワインハウスなどなど・・・
ヘドウィグが本気で死ぬつもりだったのかどうかは・・・ちょっと忘れましたが、「27で死ぬのもいいかな」ということは言っていました。
そして、この当時でヘドウィグが27歳ということなので、2011年から30年前後が経過しているようだということが分かる。原発2世ですから。
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回収し切れていない死体と、瓦礫の山ばかりの壁の内側。
ルーサーと出会った、ヘドウィグが大好きだった教会は残っていて・・・・
そこで、熱心なキリスト教オタクの少年と出会う。(ココの出会いも下ネタ)
この後は、映画や舞台とほぼ同じなのですが、ざっくり説明すると・・・
ヘドウィグはトミーに音楽を手取り足取り教え、愛し合うようになった。
トミーに「ノーシス」という、ギリシャ語で「知識」という意味の名を与え、トミーの額に十字の印を与えた。
それからは、泉のように音楽が溢れ、二人で曲を作り・・・・
・・・ヘドウィグと一つになりたかったトミーは、ヘドウィグの股間の怒りの1インチの存在を知る(性転換を知り)。受け入れられなかったトミーはヘドウィグの元から去ってしまう。
そのトミーが、ヘドウィグが作った楽曲を盗作して、トミー・ノーシスの名でデビューし、ロックスターとなって・・・・というお話。
* * * * * * * * *
あ、ヘドウィグの愛した少年トミーは未來くんの2役です。
ロックスターになったトミーのライブシーンがビジョンに映ったり、トミーと出会ったころのシーンの再現では、録音のトミーの声との掛け合いを行いながら舞台が進んで行くのですが、
トミーが怒りの1インチに気付くところ!あそことてもツボでした。シリアスなシーンのハズなんですけど、「え、もっかい触っていい?・・・・え、もっかい触っていい?」っていうのが絶妙なタイミングで繰り返されて、笑いが止まらなかったです。
ラストは、観客によって解釈が違う場合もあると思うので、ここでは書きません。
いつか書くかも書かないかも・・・
#3おわり。
HIGH SCHOOL MUSICAL
HIGH SCHOOL MUSICAL
*06年、07年にディズニーチャンネルでテレビドラマ(単発)、10年に映画化。
*監督はKenny Ortega
(Michel Jacksonの"This is it"ツアーの監督、Live in Bucharestの監督もKennyです)
*主演はZac Efron(トロイ・ボルトン),Vanessa Hudgens(ガブリエラ・モンテス)
まだ付き合ってるのあなぁ~
*1のサウンドトラックは06年にBillboardで1位を獲得
*日本での舞台化(2007)は、小山慶一郎・玉置成実
勉強にしか興味がないガブリエラと、バスケにしか興味のないトロイが演劇部のミュージカルをすることになって・・・という、典型的な学園ラブストーリー。
出会いーの
恋に落ち―の
意地悪な恋のライバルいいーの
試練ありーの
悩みーの・・・という、典型的なティーン向けミュージカルドラマです。
ディズニーチャンネルなので、最後は大円団です。
歌もいいんだけど、わたしはダンスが好きです。
そしてそのダンスもソロ、デュオと様々あるけれど私は全員で踊るのが好き!
カフェテリアでいきなり踊りだす集団。(恐怖)
最後は皆で踊る。(恒例)
これは2作目です。
で、やっぱり最後は皆で踊って終わる。
3でも最後は皆で踊ります。
これ、お決まりのパターンですから。
で も 好 き 。
メイキングで、ダンスのリハーサル風景もあるんですが、すっごく楽しそうなんです!
1より2,2より映画・・・と、どんどんダンスの難易度が上がっていて、
いいなーこれ踊りたいなーって、めちゃめちゃテンションあがります。
私は、DVDもサントラも全部持っています。
このサントラが年間アルバム売上1位を獲得したり、
好評ゆえに舞台化されて全米ツアーしたり、本当に社会現象になったんですよ。
すごかった。(遠い目)
だから、映画(3作目)が終わるときは悲しくてしかたなかったです。
1、2作目を見てたらハッ!とする演出があったり。
最初は、引っ込み思案だったガブリエラも堂々としてるし、
迷走しまくったトロイもちゃんと自分の道を見つけた。
大円団って分かってるのに、絶対ハッピーエンドだって分かってるのに、涙が止まらなかったですもん。
あーもう会えないんだなーって。みんな自分の道みつかってよかったなーって。(のめり込み過ぎ)
※ティーン向けです。
この作品って、
自分を信じること
殻を破る勇気を持つこと
仲間との大切さ
そういう、フツーーーーのことを描いているので軽く見たいときにどうでしょう♪ふふふ
このHSMのヒットがきっかけで、ディズニーチャンネルからは
“シークレットアイドル ハンナ・モンタナ”(NHKでも放送してますよね)
“CAMP ROCK”
そしてFOXからは“glee”などティーン向けのミュージカルドラマが流行ったんだと思います。(多分)
そして、今海外ドラマで人気なのが“SMASH”という、マリリン・モンローの人生を題材にしたミュージカルを作ろうとする人々の物語だそうです。
え、これCSとかで放送されてるんですかね?すごーく観たいんですが!
アメリカンアイドル出身の人と、既にブロードウェイで活躍している人が出ているらしい。
絶対歌もパフォーマンスも期待を裏切らないですよね、アメリカのこういうドラマって。
日本でもそういうドラマして欲しいなぁ~なんて思いますが・・・きっと出来ないんだろうなぁーと・・・期待もできないのが淋しい。
RENT
RENT
*1996年オフブロードウェイで初演
その後12年4ヶ月(08年まで連続上演5140回)という歴代7位(現在8位)のロングラン公演を記録.
*Pucciniの"La Boheme(ラ・ボエーム)"を題材にしたお話
*作詞・作曲・脚本を担当したJonathan Larsonは、開幕を目前に控えた初日当日に急逝
*2005年 Chris Columbusにより映画化.(日本では06年に公開)
*日本での舞台化
山本耕史(1998、99)、森山未來(2008)、福士誠治(2010)
経済的弱者、エイズ、同性愛、ドラッグ中毒・・・など、テーマが重くて暗いけれど、
バラード、ロック、ゴスペル、ラテン、ポップスなど、音楽の幅が広い。
楽曲がとにかくいい。
特に私は、冒頭のゴスペル風の曲が好きです。
”Seasons of love”
人生を何で計るのか?っていう曲です。
計り方は様々あるけれど、愛で測ってみたらどうだろう、っていう曲。
ここにあったので、見ていただければ・・・
(これは映画版です)
・登場でいきなり歌って踊る
・歌いながらケンカをする
・レストランでいきなり歌い出してテーブルの上に乗のる
RENTの演出は結構・・・あまり得意ではない方はびっくりされると思います。
「何でいきなり踊り出すの?」っていうところですからね、ミュージカルが苦手な方の理由って。
暗くて、つらくて、苦しくても
信じてみたい何かがあって
支えてくれる誰かがいて
社会的な弱者であっても、マイノリティーであっても、
そういう人生が送れたらなんて素敵なんだろう・・・って、そう思わせてくれるような作品です。
テーマや題材としては、普遍的かもしれないけれど、それでもやっぱりこちらに訴えかけてくる何かがある。私の語彙ではとてもじゃないけど魅力を伝えられないので、是非見ていただきたいです。
左:映画版
右:Broadway版
私はどっちも大好きです!!
おしまい。
#2 ヘドウィグ0915マチネ@Zeppなんば
大阪2日目マチネ。
初日は全編スタンディングだったようなのですが、この日のマチネはヘドウィグ姐さんから直接、「立っていただいても、座っていただいてもいいのよ。2時間立ちっぱなしってツライでしょ。ただ、空気読んでね。空気読んで、立ったり座ったりしてね、ゆったりの曲もあるから」と言われたので、あー全編全席スタンディングは思うところがあったのだなと思いました。
(この事に関する私の思いは後半に書きます。あまり読まない方がいいかもしれません。)
まず日替わりのセッション!
これ、皆様のレポから一覧作りたいくらいですよね。どなたかまとめている方いらっしゃらないかなぁ・・・
マチネのお題は、
・・・気が付くと取調室のようなところで手足を縛られているヘドウィグ。
すると男達がぞろぞろと入ってきてヘドウィグを取り囲む・・・
え、探偵ナイトスクープーーーーー!?
という設定。爆
記憶は飛んでいますが、「やめてぇ~小枝さん!」とか「円広志になりたいわけじゃないのよ」とか石田靖がなんとか・・・って言いつつ、最後にはめーっちゃめちゃかっこいいセッションになった訳ですけれども。
ねえ、これ伝わってましたか?
私と友達は爆笑してましたけど、周りの反応が薄かったような・・・後方だったから前方の反応が聞こえなかっただけなのかなぁ。
ギターのセイヤさんなんて、ギターセッションのはずがギター弾かずに「はーーなーさない~♪はっなーしたくないー♪」って歌い始めて、まさに!円広志の!ハートスランプ2人ぼっち!(ナイトスクープのOP曲)ってかなりテンションが上がりましたけれども・・・
( ´_ゝ`)伝わってたかな・・・・伝わってるよね、大阪だし。(でも私は遠征した人)
あと、セイヤさんの軍人ルーサー。
おそらく田中邦衛のマネをしてました。
「分かりにくい物真似しないでくれる!?」って言われてましたけどw
セイヤさんって、大阪からの出演の方なんですよね?
なのにここまでするのかぁーーー!って。めっちゃ面白い人!
ルーサーが昇天する場面も絶妙なハァハァでしたが、ここO-EASTはJUONさんがやってたと思うと・・・むん、見てみたかったです。(欲望)
その他は、私の記憶の引き出しから出てこないので、思い出したら加筆します♪
※以降、愚痴です。
= = = = = = = = =
冒頭に書いたように、ヘドウィグ姐さんから「立ったり座ったりしてね」と言われた大阪2日目マチネ。
Tear me down後の自己紹介MCの後、愛の起源でsit down・・・Angry inchでstand upしました。
そう・・・Sugar Daddyは 着 席 の ま ま 。
えーーーなんで立たないのーーー?って感じで私は悶々としていました。まぁ、見えやすかったけれども。ぶー
正直言うと、このマチネの観客は“デキが悪かった”と思う。(私見)
Angry inchが始まったときも、明らかなスタンディング曲なのに最前の方達も会場全体の空気を察してか立ち上がるのが遅く・・・最前の方が立ち上がったので私も立ち上がったのですが(後方)、中盤あたりの人は直前の列が立ち上がらないと自分は立ち上がらないという徹底っぷり。←
もう、本当に悲しかったです。
私のヘドウィグはこの1回だけだったから!もっと盛り上がろうよ!って本気で思った。
最終的にMidnight radioもスタンディングしなかったんですよ。立ちたくて立ちたくて本当にうずうずしました。そして上げた手も、観客自身が疲れたようでどんどん下がってくしさ・・・うん・・・そんなMidnight radioだったので、客席にも降りなかったし、2階に行くなんてもっての他。
私の隣の、体が特別大きな方は舞台中終始手を前で組んでいて、手拍子も全くしない。手上げろ!の時も全く手を上げない。なのにアンコールで未來くんが走ってきたらめっちゃ手を伸ばして触ってた。
・・・それはないです。性格的にノリノリになれない人なのかもしれないけど・・・
私から通路を挟んだ1列前通路側にライブ自体が好きそうなパンクなガールが1人で参戦していて、あーあの子と隣で見たかったな!って本当に思った。あとセンターブロック中央(私の3列ほど前)の大きな男性がとても楽しそうで、ふぉーーーーー!って率先して叫んでくれていたので私は救われました。(私も叫んだ)
未來くんのヘドウィグ最高だったし、出来るもんならリピーターになりたいけれど、
それよりなによりも、“もっと盛り上がりたかった”
もっと前方で、ぎゃーぎゃー言いたかった。踊り狂いたかった。
(未來くんのFC・・・入ろうかなと本気で思いました)
舞台自体は本当に楽しかったし、興奮したし、感動したし、鳥肌立ちまくったけれど、
間に観客のノリを心配してしまう時間があって、そこが悲しいところでした。未來くんはどう思ってたんだろう。いや・・・きっとそういう事ですよね。
そして終演後、後方に偶然大根さんを見つけて、あーーーって思って帰り際にペコってしたらペコってしてくれたのですが、終始厳しいお顔をしてました。あれ、私が何か粗相しでかしましたか?ペコってしたとき、無意識に「ありがとうございました」って言っちゃったけどなんか間違えましたか。いやーでも厳しいお顔だったのよ・・・
うーん。
大阪の方はノリノリだと思ったんだけど・・・
予想より平均年齢高かったからなぁ・・・それでなのかなぁ。
以上、愚痴終わり!!
これレポになってるのか心配。
#2終わり。
#1 ヘドウィグと森山未來という人。
9月15日に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を観劇してきました。
舞台はZepp NAMBA!!
物語の設定の違いや、それと関連するイツァーク(後藤まりこちゃん)の設定の違い、そして日本語訳詞についてはまた別に(多分)記事を上げるとして、まずは森山未來くんのことを書かせてください。
(ヘドウィグ記事、途中で中途半端になっていますが、私はJCM(※勝手にこう略してます)の映画が大好きです。三上氏、山本氏のヘドウィグの舞台は未体験です。)
物語の設定の違いの件で詳しく触れますが、この舞台は時代背景などの設定がガラリと変わっています。より現代的で、より時事的で・・・
この事に関しては、やはりJCMの映画が好きな人、これまでの国内の舞台が好きな人で賛否が分かれるようなのですが、その一方で観劇した人の多くは、設定に関してはあれこれあっても森山未來くんのヘドウィグを絶賛していました。元の設定で、森山未來くんのヘドウィグを観たかった!などなど。
※私は、決して今回の舞台の設定に完全否定な訳ではありません。むしろ今の時代の私たちには理解しやすい(と言っていいのか分かりませんが)設定だなって思ったし、(きっと)そのために賛も否もあることを承知の上で大根さんが脚色したものだから。
それに、後藤まりこちゃんの魅力を活かすためにはこういう設定でなければならなかったと思う。元の設定では・・・後藤まりこちゃんでは無理だわ。笑
(でもきっと、設定についてのあれこれは言います)
そのくらいね、未來くんのヘドウィグはステキだったんです。(語彙を下さい)
OPのバンドセッションが最高潮に盛り上がり、ヘドウィグが登場するシーン。
あのシーン、未來くんの存在感が半端なかったです。
階段の一番上。足を開いて中腰で、サングラスをかけたヘドウィグが舌をぺろぺろするんです。私たちを挑発するように。
圧倒されて、息ができなくて、固まってしまう。
正に時が止まった瞬間でした。
鳥肌が立ちまくって、涙が溢れそうになって、
私をどうとでもしてください、好きにしてくださいって土下座したくなって。
脱ぎたくなるってこういう気持ちか!って妙に納得しました。笑
(・・・正直、どんな風に出てきたのかあんまりよく覚えていません。気付いたらヘドウィグがばーん!って目に飛び込んできて、もうヘドウィグから目が離せなくなった。)
登場後、階段の脇にあるポールを伝って階段の中腹あたりまで降り立ち、そこから階段を降りてマイクの元に・・・来るのですが、その時すてーーーん!て倒れるんですね。
音楽も何もない無音の中、倒れたヘドウィグがむくっと立ち上がって、ヨロヨロとマイクの前に立って
サングラスを外し・・・
マントをバサっと開いて・・・
「わかる?アタシはゆるーい天国とゆるーい地獄の間に立ちはだかる日本の新しい壁。」
そう叫び、音楽が始まったとき、私は諦めました。
この舞台、1回しか見れないから、ちゃんと記憶に留めておきたくて、覚える気満々だったんです。
あんなこと言ったこんなこと言った、こういうセリフ回しが好きだったとか全部。無謀。だけど覚えておきたかったんです。
(DVD化なんて絶対ないだろうし、むしろしてはいけない作品だと思う)
でも、ヘドウィグがマントを開いた瞬間、音楽が始まった瞬間、
未來くん演じるヘドウィグの生み出す間(ま)に、醸し出す空気に、放つオーラに引き込まれすぎて、冷静に覚えるなんて無理だって悟りました。
これは“覚える”舞台じゃなくて、今を楽しんで、盛り上がって盛り上がって燃え尽きる舞台だな~って。
舞台は生もの、ってよく言いますけど、本当にそうだなーーーって。(軽いな)
ご存知の通り、この舞台はヘドウィグ&アングリーインチのLIVEを観にきた私たちに、ヘドウィグが自身の半生を語るという構成なので、ほとんどが未來くんの1人芝居のようなものです。(後藤まりこちゃん以外のバンドメンバーは皆さんミュージシャンの方々なので)
盛りに盛ったウィッグ、バッサバサのまつげ、10センチ以上あるヒールのブーツ、タイトなミニスカート、そこから見える(見せる)緑色のショーツw
未來くんのドラァグクイーンっぷりは全く違和感がなかった。
おネェ言葉が自然で(自然ってどうなの)、ドSっぷりも下ネタっぷりも壊れっぷりも最高で、アドリブであろうMCもヘドウィグの人格が乗り移ったようなハマリっぷりでした。
そして、舞台自体がヘドウィグ&アングリーインチのLIVEという設定なので、もちろん音楽の占める割合が大きい。
ロックミュージカルだし。
森山未來くんの歌唱力がどのくらいのものか、全く知らなかったのですが彼は歌がとても上手かったです。
めちゃめちゃ上手かった。
うそでしょって思うくらい上手かった。(語彙のなさ)
びっくりしました。
声がいい。
低音のビブラートも、高音も、シャウトも。
ていうか歌が本当にうまい。
ヘドウィグの音楽は、ヘドウィグの叫びであり、悲しみであり、半生なのですが、まぁ素人の私が何言ってんだって感じがしますが、本当に、ほんとーーーーーーーーーに、上手いんですよ!!!!
テクニック的なことだけではなく。
よくある表現しかできませんが、【魂がこもっている】ってこういうことなのか!!!っていう。(どんまい語彙・・・)
ヘドウィグの全身全霊の歌には喜怒哀楽の全て詰まっていて、
そんな彼女(もしくは彼)は愛おしいほどせつなくて美しい。
彼女(もしくは彼)のパフォーマンスに感情の全てを支配され続けたた2時間。
私は幸せでした。(遺書みたい)
未來くん演じるヘドウィグに出会えて良かった。
一緒の空間にいることができて良かった。
#1 終わり。
るろうに剣心*佐藤健がすごい。
公開初日に鑑賞してきました(9月1日)。
るろ剣の漫画・アニメ世代なので一般的な知識やイメージは持っていますが、細かい設定やストーリー展開などは分からないので、そのへんのことは書けませんのであしからず。
とにかく私に言えることは、
佐藤健演じる剣心がかっこよかった!ということに尽きます。
佐藤健が剣心を演じるとの発表があったとき、「あーーーーなるほどね」っていう感じだったんです。
仮面ライダー電王から見ているので、心優しくて、どこか抜けている演技は想像できたし、スイッチオフの剣心はきっとハマるんだろうなって思っていました。
だが!しかし!
スイッチオンになったとき、”緋村抜刀斎”になったときの佐藤健くんの演技がとてつもなくすばらしかったです。
私は、【怒】の演技が好きなれるかっていうのが、その俳優さんを好きになるか否かの大きな要素を締めています。
静かに怒る
目だけで怒る
感情を爆発させて怒鳴る
物に当たる
どんな演技でもよくて、【怒】の演技が素晴らしい(私が鳥肌が立つ)人って大好きなんです。
皆さんありませんか?ここ演技見ちゃう!これされたら弱い!みたいな。
私はあれです、コミカルな演技も好きな俳優さんが決まる要素の一つです。
でね、佐藤健くんなんですけど、本当に【怒】の演技が秀逸でした。
昔の抜刀斎の【狂気】
剣心の【怒り】
我を忘れて、剣心から抜刀斎へ変貌するときの【箍が外れる瞬間】
抜刀斎の人格に完璧に飲み込まれてしまった【恐ろしい程の狂気】
剣心のビジュアル&原作の設定をご存知の方はお分かりかと思いますが、
剣心は前髪が長いので、前髪で目が隠れることが多いんですね。
前髪の乱れは、剣心の本気スイッチが入ってることの現れだと思うのですが、その前髪の乱れによって目が隠れてる。大事な目が。でも目を見ずとも狂気は分かるっていうか。その目が鋭いものであれ、死んだ目であれ、・・・まぁ見えないんですけど、どっちでもいいんだと思います。
それくらい、佐藤健は【狂気】【怒】を表現するのが上手かった。
まぁ、素人の私が何を言ってもペラいですけどね!
でも本当にすごかった。
そして、表情やオーラだけではなく、声も素晴らしかったです。
佐藤健くんって、地声がちょっと個性的というか。
甘くて、何か引っかかってる?って感じで、「いい声」とは言い難い声ですよね。
情けない声が一番似合うんじゃないかっていう声。(伝われ)
その地声が、通常の「剣心」の時の情けない声にすごく合う。
「~でござるよ」っていうのがすごく似合う。優しい。
「おろろろろ」っていうのもすごく似合う。どんくさい。
でもね、でも。
怒るときの声がとてつもなくイケメン声でした。←
地声と違う。全然違う。なんだこれっていうくらい違う。
映画観てください。まじで怖いところありましたから。声。
あの時、私ゾワーーーーって鳥肌が立ちました。
怖くて。ゾワーーーーーって。
そして、この映画の最大の売り(とされている)、アクション。
これもとてもすごかった。(私に語彙を下さい)
ワイヤーアクションを使っているのは知っていたけど、こんなにナチュラルに使っているとは思いませんでした。1箇所だけ「およ?」ってところありましたけど。
剣心のアクションは、【超人的であり得ないほど凄い】というものではなく、【身体能力が素晴らしい抜刀斎がやりそうな】アクションでした。
ワイヤーアクションでよくある、重力に逆らうという、いかにもなシーンは(その一箇所は除いて)ない。
豪邸の庭で、ワイヤーを付けて円形にめっちゃ体を倒して走るシーンあったじゃないですか。
何コレあり得ないでしょう、ってWSを見て思っていましたけど、あれも意外と普通に見えました。
あのシーン、すごく重要な、核となるシーンなのかと思ったらそうでもなかったというwふふふ
んーーーーっと、あれですね、ネタバレ含んでしまうのでうまく言えませんけど。
とりあえず、瞬きしちゃダメです。
冒頭のシーンも含めて、剣心の対大人数との戦いは特にのすごいスピード感のある映像なので、気を緩めてると「え。今何したの?」ってことになりかねません。
(なった人がここにいます)
そして、佐藤健くんの鍔競り合いも必見です。
殺陣って、「あーーー殺陣だな」ってものが多いですけど、この映画は本当に「戦い」で「鍔競り合い」でした。
ちゃんと当ててる。(ように見える)
これはどれだけ練習したのでしょうね、佐藤健くんの身体能力は素晴らしすぎると思います。これは私が今まで見た殺陣の中で一番かっこいいと思った殺陣でした。
うまく伝えられなくて悲しいですけど、そんな感じです。
もう1回見に行きたい度 ★★★★★
おわり。
他のキャラクターについては、また今度書きたいと思います。